ACFTA

ACFTA(あるいはCAFTA)とは

2010年1月に誕生した中国とASEAN10カ国を対象とした自由貿易地域 (Free Trade Area)で、20億人近くの人口を抱える世界最大の自由貿易圏です。

2002年11月4日プノンペンにてASEAN全加盟国と中華人民共和国によって調印された「A Framework Agreement on Comprehensive Economic Cooperation between ASEAN and China」に基づき、中国とASEAN原加盟6カ国の間では、2010年1月1日をもってノーマルトラック1該当品目(全品目の91.6%)に対する関税が撤廃された他、2012年末までには新たにノーマルトラック2該当品目(同2.9%)の関税が撤廃され、残るセンシティブ品目(同5.4%)についても関税率が最大20%以下に引き下げられることになっています。

ASEAN全体をひとつの塊として見ると、香港にとっては物品貿易の分野における中国に次ぐ2番目の貿易相手であり、ASEAN主要6カ国(シンガポール、タイ、マレーシア、フィリピン、ベトナム、インドネシア)をそれぞれ個別に見ても、いずれも香港の貿易相手国の上位20位以内に位置する重要な貿易相手国です。また、サービス貿易の分野においても、ASEANは香港にとっての4番目の貿易相手であり、ASEANは香港経済にとって無視できない大きな存在であることが分かります。

その一方で、中国とASEANの間の貿易額の1割強は香港を経由するものであり、ACFTAの成立と深化に伴って、香港を経由しないASEANと中国の間の直接貿易が拡大することにより、香港の仲介貿易拠点としての地位が脅かされるとの懸念が香港経済界を中心に広がったため、香港政府はASEAN側に対する働きかけを行い、現在ACFTA加入に向けての交渉が進められていることが明らかになっています。