世界屈指の投資ハブ
香港はアジアを代表する貿易・物流のハブであると同時に、世界有数の投資ハブでもあります。投資額ベースで見ると、投資国としても、受入国(被投資国)としても共に世界第2位
(※)という規模を誇り、
世界中から多くの資金が香港に集まり、そして第三国に再投資されている実態が見て取れます。
(※) UNCTAD 2015世界投資報告
また、各種の調査レポートが明らかにしているように、香港は世界でも有数の卓越したビジネス環境を備えています。
世界中から資金が集まり、誰にでも自由なビジネス環境を提供する香港には、新たなビジネスチャンスがあふれています。
統括会社の設立
最近、香港法人の新しい役割が注目されています。日本企業のアジア地域におけるビジネスが拡大し、各国の現地法人が増えるにつれ、それらの法人を日本の本社が直接指揮するよりも、香港やシンガポールに設立した法人に地域統括会社(RHQ)としての役割を担わせ、アジアの現地法人の管理を委ねるケースが増えてきています。
アジア地域の統括会社を設立する場所、すなわちアジアへの進出拠点として見た場合に、香港が持つ優位性とは以下のようなものです。
- 東アジア経済圏(日・中・韓+ASEAN)の中心に位置する立地性
- 大消費市場である中国本土に対する地理的・文化的な近接性
- 経済活動の自由度の高さ
- 簡素かつ軽負担な租税
- 充実した社会インフラの存在
- 英語の高い通用性、国際的感覚を備えた人材の豊富さ
東アジアの経済力は現在、世界のGDPの約1/4を占めるに至るとともに、他のどの地域をも凌駕する勢いでその規模を拡大しています。

そのことを世界の富の分布の中心(経済重心:Economy's center of gravity)で見てみると、一目瞭然です。経済重心は1980年には大西洋上に位置していたのが、その後30年間に渡って東に移動を続け、2010年時点ではイスラエル付近にあると推定されます。経済重心は今後もさらに東への移動を続け、2050年頃にブータン付近で動きを止めると予測されています。(
アジア各国のGDP成長予測)
そして、アジアの経済成長は、日本を含めた世界各国から流れ込む投資資金がその原動力になっています。(
アジア各国の直接投資受入額推移)
対中投資のゲートウェイ
現在でも中国本土への外国直接投資(FDI)の約3分の2を香港からの投資が占めており、対中国本土への投資拠点として依然として重要な役割を担っています(
対中直接投資の推移)。日中関係の悪化により、日本企業は対中投資のリスクを否応なく認識せざるを得なくなりましたが、世界最大級の購買力を有する中国の消費市場をそう簡単に切り捨てることができるはずもありません。そのような中、中国との緩衝地帯としての香港の役割が今一度日本企業に見直されています。「こういう時期」だからこそ香港に対中投資の拠点を設けるべきなのです。
香港を拠点とした中国および東南アジアへのビジネス展開をお手伝いします
停滞が長期化する日本経済にとって、アジアの経済発展を取り込むことは死活問題とされていますが、香港は日本企業がアジアビジネスの拠点を構える場所として最適な地のひとつです。
さあ、香港からアジアビジネスの次の一歩を考えませんか。